
■本当に美肌効果ある?
コラーゲンの効き目は今でも話題です。
シワやたるみ改善などアンチエイジング対策や美肌対策、関節の可動領域を回復させる効果があると評判高いです。
コラーゲンは美容化粧品、サプリメントや健康食品として販売されていて入手しやすいです。
美肌に良い効果があると考えて、コラーゲンを食べていらっしゃると思います。
しかし、食べるコラーゲンの肌荒れ改善効果に対しては意さまざまな意見があり、コラーゲンの効果を疑っている方もいます。
今日は、コラーゲンに本当に効果があるのか?検証した結果を報告します。
■コラーゲン反対派vs賛成派
コラーゲン反対派の意見は以下です
●コラーゲン反対派の声
コラーゲンはタンパク質の一種です。
タンパク質は『アミノ酸』が多数結合することでできている。
コラーゲンは1000個ほどのアミノ酸が連結しているので、食べて体中に入ると、胃酸や消化によってコラーゲンはアミノ酸に分解されてしまいます。
つまり、コラーゲンを摂っても肌トラブルを改善することはないと言い切っています。
生物学者の多くはこの意見に賛成します。
ところが、コラーゲンの場合は、コラーゲン反対派にさらに反対する賛成派がいます。
●コラーゲン賛成派の声
コラーゲンは確かに体の中で分解されるが、全てがアミノ酸になりません。
その一部はアミノ酸が10~50個つながった状態の『コラーゲンペプチド』として残存します。
このコラーゲンペプチドは、素直に吸収されるので、美肌効果を実感できます。
コラーゲン賛成派は、コラーゲンを摂取することで、素早くダメージ肌を修復してくれると主張します。
しかし、どの程度の摂取量でどれくらい肌再生してくれるのか不明です。
ということで、このコラーゲンペプチドを用いて行われた実験とコラーゲンの効果を検証してみます。
■人工コラーゲンペプチドは効果⁉
人工的に作ったコラーゲンペプチドにはある程度の効果があるのかもしれません。
健康食品として、人工的に作ったコラーゲンペプチド5gを4週間食べた人と、食べない人では、食べた人のうち30歳以上の方々の素肌のうるおい比率が上昇したという結果が出ました。
また、2014年では、同様のコラーゲンペプチドを食べた人のうち45~65歳の人の肌の弾力性やほうれい線やシワやシミそばかすが減りました。
一見コラーゲンペプチドには美肌効果があるようにみえます。★★
しかし、現時点では、コラーゲンペプチドが直接美肌効果をもたらすという分子メカニズムは明らかになっていません。
コラーゲンペプチドに美肌効果がないと言い切る証拠があるわけでもありません。
このように、「人工的に作ったコラーゲンペプチドの美肌効果」については、現時点で正しいとも嘘だとも言えないでしょう。もっと研究が必要です。
■食物からコラーゲンペプチドが摂れる??
コラーゲンを食べて肌がキレイになると堂々と断言できないのが残念です。
これら実験条件は「人工的に作ったコラーゲンペプチド2.5gないしは5gです。
一方で、お肉やお魚100g中に含まれるコラーゲンは1~5g程度であると言われています。
まず、摂取したコラーゲンが全て人工的につくったコラーゲンペプチドと同じ状態に分解されるわけではありません。
コラーゲン全てが実験と同じコラーゲンペプチドになる確証がないからです。
また、コラーゲンペプチドはコラーゲンよりも1/100の重さですから、食事から摂れるコラーゲンペプチドの量は微量にすぎません。
コラーゲンを大量に召し上がるような食生活をするのは非現実的だと思われませう。
「手羽先」や「コラーゲン鍋」を1回食べたくらいでは素肌がすべすべになることはないです。
たとえ美肌感を得られても単なる勘違いでしょう。
結論を申し上げると
・コラーゲンペプチドには美肌効果があるともないとも言えない。
・食事からコラーゲンペプチドの効果を実感するのは難しい。
が現状です。
コラーゲンはタンパク質ですから大損することはなくても期待以上の美肌を得られるともいえません。
コラーゲンを効率良く摂取する方法を研究するよりは、規則正しい生活を実践するのをオススメします。
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